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KA スプレイとキラルコラボより。

「ただいま」
アキラが帰ってきた。

「おかえりー」
出迎えると、眉間に皺を寄せて溜め息を吐いているアキラの手のひらには見慣れぬ銀フレームの眼鏡が握られていた。

「・・・眼鏡? アキラ、目悪かったっけ?」
「いや…」
「どうしたの、それ?」
「何かさっき怪しい金髪の男に無理やり渡された」
「えぇ!? あ、アキラ、もしかして強引な陰湿セールスに無理やり買わされたの!? すぐ返してこなきゃ!」

眼鏡を奪うようにアキラの手から掴み取り、外に出ようとした所、背中を掴まれ制された。

「違う。早まるな、ケイスケ。金は取られてない。ただ、無理やり渡されただけだ。いらないって何度言っても無視された。返そうと思った時には居なくなってたんだ」
「それってアキラの知り合い?」
「いや、多分知らない。」
「それじゃあ、あからさま怪しいし。。。あ、ブラスター時代のアキラのファンとか?」

いや、だからっていきなり眼鏡なんか渡したりするわけないか。いや、眼鏡マニアとか?
う~ん、あ、でも眼鏡かけたアキラ、見てみたいかも。。。

「まぁどうせだから、アキラかけて見たら?」

何気なく進めてみたが、答えはノー。いや、分かっていたけど。。。
若干がっかり顔で、眼鏡を手に取り、意味もなく代わりに自分でかけてみた。

その瞬間。

世界が反転したかのような衝撃が、体内に駆け巡る。

な、なんだこれは…!?

まるで身体が浮いているかのような心地よい高揚感。
今の自分なら、なんでもこなせるような気がする。
もう、今までのような駄目な俺は居ない。

そして、目の前には、アキラが、居る。

「アキラ、疲れただろ? 風呂入れてあるから先入れよ。」
「あぁ。」

アキラが風呂場へ行くのを見計らって、台所に立つ。

さぁ、始めようか。


風呂上りのアキラが一番に目にしたのは、好物のオムライス。
形も見た目もケチャップの量すらも、素晴らしく均等で綺麗に盛り付けられていた。

「アキラ、腹減っただろ? 作っておいたから、一緒に食べないか?」
「あ、あぁ…」
「だけど、風邪引くから先に髪乾かせよ」
「…」

今までの俺なら、たったこれだけの事に三倍の時間はかかっていたはず。しかも途中で地味な失敗を繰り返して、辺り一面を散らかしたり汚したりしていた。
思い返すと己の要領の悪さに苛立ちを覚えるほどだ。用はどう効率よく動くか、それだけなのだ。
何故それが今までできなかったのか。
些細な注意で不器用さなどカバーできるはずだ。どれだけの時間を無駄にしてきたんか。考えるだけでバカらしくなってくる。
だが、もうそんな風にはしない。
この俺がいるのだからな。

アキラがだ~いすきなオムライスを食べ終わるのを見届けてから、
「アキラ、満足か?」
「あぁ…」
頷くアキラに口端が上がる。


じゃあ今度は俺が頂こうか。


食べ終わって空になった皿を運ぼうとしているアキラの腕を掴んで、引き寄せる。
不意をついたその隙に唇を重ね、歯列を割って入れた先の舌を弄ぶように貪る。

「んっ…! な、…っ、ぅ…ケ…スケ!」

口内に広がるケッチャップの味はなかなかのもの。
どこも劣りはない。

さぁ、これからめくるめく時間を過ごそうか、アキラァ。


<朝>

賑やかな小鳥のさえずりが聞こえる。
ぼんやりした意識が、ゆっくりと浮上していく。

…あれ?
もう朝?
えーと、俺、昨日何してたんだっけ?
何だかあんまし思い出せ…って、うわっ!?

ふと腕の中に眠っていたアキラを見つけ、ぼやけていた意識が一気に覚醒した。
よく見ると、アキラの腕と足とがベルトで固定されており、無理な体勢のままぐったりと眠りに堕ちている。

え?な、ななな何コレ?
どうしてこんなことに!?
えぇ!?

起こさないようにゆっくりとベルトを取り外すと、
白い肌にくっきりと、いくつもの痛々しい痣が浮かび上がっていた。

一体何が…!?
えーと、えーとっ、
お、落ち着け、俺!!
ふーー、
……。

何気なく辺りを見渡すと、すぐ近くに銀フレームの眼鏡が転がっていた。
視界に入った途端、何かが脳裏を過ぎる。

ってあれ?
何か記憶が…

ゆっくりと思い返される昨夜の情事と、許容範囲を超えた領域の行動に吹き出る鼻血。

……いや、いやいやいや、ま、まままままさか、そそそそんな、おれ、俺がアキラにそんな事……
でも、あれは現実で、妄想なんかじゃなくって、
え、アキラが起きたら、何て言ったら……

激しい動悸と眩暈に訳の分からぬ錯乱状態の興奮に襲われ動揺する心。
上昇しきった体温は、ケイスケを頂点まで沸騰させた。

全身茹蛸のように湯気を出しながら、開ききった瞳でアキラを見遣る。

(…)


あ、でもいつもよりアキラ感じてたような…


**



_____

スプレイとキラルのコラボ企画のアンケートの一部で、眼鏡をかけさせたいキャラは?という質問より、「鬼畜眼鏡の眼鏡を、もしケイスケがかけたら黒スケになるのだろうか?」と思い、その結果こうなりました。

アキラはただの被害者です。
プロフィール

◆ルビ子

Author:◆ルビ子
シムピというよりただの日常日記になりつつあったり;
BLゲーばっかやってるただの腐女子です。

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